川崎Fの「サッカー以外」の魅力 エスコートキッズとのユニークな関わり方
中村憲剛選手12月毎日更新 Q20 川崎フロンターレと言うと企画力。これまでで印象に残っているイベントは?(後編)
他のチームだったら、今みたいな選手にはなっていなかった
それからは、選手のみんなも楽しみ出して、(小林)悠とかも『早くしろ、早くしろ、じゃないと怒られるぞ!」とか言ったり、(谷口)彰悟も「憲剛さん来るぞ、来るぞ」みたいな感じで振るから、いつも僕が怒る役をするようになったんです。いつしかその寸劇が試合前のお決まりみたいになって、僕らも子どもたちが驚く顔を見るのが楽しみになっています。ただ選手との絡みもなく、写真を撮って終わりで解散というのでは寂しいかなと思ってはじめました。
直接、子どもたちに聞いたことがないので、彼らが楽しんでくれているのかは分からないですけど、毎回、同じ子どもたちと入場するわけではないですし、子どもたちも本気で怒っているわけじゃないという空気は感じてくれている。試合前で、これから戦闘モードに入っていくというタイミングで、ちょっとしたリラックスになりますし、僕自身もそこは楽しんでやっていますね。
もし僕が、他のチームでプレーしていたら、今みたいな選手にはなっていなかったとすら思うんです。サッカーではなく、これはエンターテイメントの枠になるのかもしれませんが、サッカー選手とは異なるところでも、みんなを喜ばせてあげることができる。また、その側面が、サッカー選手としての中村憲剛をも育ててくれたんだとも思います。
明日の質問は…〈Q21 試合前のオンとオフはどうやって切り替えていますか?〉です。
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